山田大雅の仏像ブログ

仏像好きがお寺や仏像などについて解説します。

清水寺-千手観音のお寺

今日は、皆さんお馴染みの京都市にある清水寺について説明します。

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まずは清水寺の由来を簡単に説明します。


創建は奈良時代です。奈良興福寺の僧侶がこの場所に草庵を建てました。これが清水寺の始まりです。


名前の由来は、この山に綺麗な水が湧くことにあります。そもそもこの僧侶がここに来たのも、この清泉を求めてのことでした。


本尊としたのは千手観音です。


ただ、彼の安置した千手観音は普通のものとはちょっと異なります。


手がたくさんあるのはそうなのですが、そのうち2本が長く頭の上に伸びていて、その手のひらで化仏を支えているのです。


いわゆる清水型千手観音というのですが、この形は後々にも継承されることとなります。


なお、彼の安置した創建当初の千手観音は現在残っていません。そのため、本当に当時から清水型千手観音だったのか、ちょっと疑問が残ります。しかし、お寺の係員によると、当初からあの形式だったとのことです。


その2年後に、鹿狩りのために坂上田村麻呂がこのあたりに来ます。彼は上の僧侶に殺生を戒められますが、その教えに深く帰依し、以後伽藍を整備してゆきます。


中世以降、清水寺興福寺の末寺になります。開山が興福寺の僧だったので、興福寺との繋がりが深かったのでしょう。


江戸時代には、家光が本堂を寄進します。これが現在の本堂です。


次に見所を説明します。


清水寺では、毎年8月9日から8月16日まで、千日参りという行事が行われています。

この期間には、普段入ることのできない清水寺本堂の内陣に入ることができます。


そのため、普段は外から見るしかないためによく見えない仏像を、間近でみることができます。


内陣には三つの厨子が並んでいます。この厨子は本堂の附指定として国宝に指定されています。


中央の厨子に安置されるのが本尊の千手観音で、清水寺の本尊です。


33年に1回しか開かれない秘仏ですが、中には鎌倉時代の千手観音が安置されているそうです。


その前には御前立の千手観音が置かれています。秘仏の本尊を模したものらしく、こちらはいつでもみることができます(ただし、前述の通り、間近で見られるのはこの機会のみです)。江戸時代に作られたものです。


向かって右の厨子には毘沙門天、左の厨子には地蔵菩薩が安置されますが、これらも秘仏のため33年に一度しか見ることはできません。


須弥壇には他に二十八部衆が所狭しと置かれています。これらは本尊と一具のものとして作られたと係員は説明されていたので、鎌倉時代ということになるのでしょう。


本堂を拝観した後は、音羽の滝に行きましょう。

三つに分かれた小さな滝で、湧き水を使っているそうです。清水寺の名前の由来はこの水です。


以上で説明を終えます。清水寺は有名で私も何度か参拝したことがありますが、改めて調べてみると面白いですね。


それでは。