天上寺−摩耶山の頂上にあるお寺
今日は、兵庫県神戸市にある天上寺(てんじょうじ)について説明します。
天上寺は、摩耶(まや)山という神戸にある山の山頂にあります。後で説明しますが、摩耶とはブッダのお母さんの名前です。
まずはアクセスについて説明します。
天上寺は前述の通り摩耶山の山頂にあるため、行くためには山を登る必要があります。
山の登り方には二つの選択肢があります。
一つ目はケーブルカーを使う方法です。ケーブルカーは麓から中腹、中腹から山頂までの二つに分かれています。切符は、中腹までを買うことも、山頂までを買うこともできます。そして、中腹から歩いて山頂に行くことも可能です。
二つ目は歩いて登るという方法です。特に険しい山ではないのでハイキング感覚で行くことが可能ですが、意外と距離はあるため、健脚の人が行っても1時間くらいはかかると思った方が良いでしょう。
健脚の人であれば、お勧めは歩いて登るコースです。ケーブルカーは山頂まで行くとなると片道で900円がかかりやや高い一方で、歩いて行く道は自然に溢れる良い道だからです。
歩いて行く場合、「上野道」と「青谷道」の二つのコースがあります。ただし、令和3年7月からしばらくは上野道が閉鎖されているため、青谷道を通ることとなります。登山道入り口は、王子公園駅の近くの川を川沿いに登っていくと見つけることができます。
山頂近くに行くと、旧天上寺という場所があります。天上寺という手お寺は最近までこの跡地にあったのですが、1976年に火災によって焼失してしまいました。
この跡地をみてしばらく山を登ると、天井時に着きます。この天上寺は上記火災ののちに再建されたものですが、創建当初の天上寺はここにあったと伝えられています。
さて、簡単に天上寺について説明します。創建は古く646年らしいです。大化の改新によって天皇になった孝徳天皇の勅願寺だとのことです。
平安時代になると、このお寺に空海が訪れて、このお寺に摩耶夫人(まやぶにん)像を安置します(残念ながらこの像も上記火災によって焼失してしまったそうです)。
摩耶夫人とはお釈迦様のお母さんです。夫人というのは今でも使う夫人という意味ですが、通常は「ぶにん」と読むので注意が必要です。
ここから、この山が摩耶山と呼ばれるようになるのです。
今ではそれほど大きな寺院ではないですが、一時期は摂津第一のお寺と言われるくらい隆盛を極めたとのことです。
最後に見所ですが、正直にいって、お寺それ自体には見所はあまりないというのが私の感想です。一応仏像などもありますが、最近のものなのでちょっと味わいが足りない気がします。
むしろ見所は、天上寺自体ではないですが、摩耶山からの神戸の街並みでしょう。町が一望できてとても綺麗です。
ということで、今日は天上寺について説明してみました。
神戸観光をした際に時間があれば、ぜひよってみてください。
それでは。